僕にもわかったよid:AntiSeptic! 馬鹿の相手って大変だね!

 http://d.hatena.ne.jp/AntiSeptic/20090615/p1
 曲解や恣意的な引用が多く見られたが、それなりに長々と返答してくれたので、とりあえず、答える。
 

 整理しよう。「凌辱ゲームが規制されたならば、僕の性的欲求はどのように処理すれば良いでしょうか」という問いかけは、ゲームがなきゃレイプするぜという宣戦布告に他ならない。「凌辱ゲーム」は「潜在的な欲望を平和的に発散させるという点で社会の役に立っている」と言っていた以上、これは論理的に当然であり一貫性もあるが、いったいこれのどこが「相互理解」だっちゅーのwww 単なる脅迫じゃねーかwww

 そんなことはない。
 そちらで整理された際には省かれたが、ここで引用された意見の前に「だからといって実際の女性に乱暴を振るって傷つけてやろうとも思えません」と言ってあるのだから、この問いかけに対しては、「性欲がなくなるまで檻のついた病院に入ってろ」、「去勢しろ」、「今すぐ手首を包丁で切れ」と言った具合に、問いに対する彼の希望に沿った問いが色々な答えがあるわけだ。
 しかし、まだ実際に事件を犯してない人間に対して、そのような処理をするのは人権的にどうかという話である。
 「じゃあ最初に逆戻りじゃねえかwww ぐるぐるループさせんのかこれwww」とは言うが、実際に簡単に話がつかないからこそ、ここまで各所で話がこじれてるのだ。
 お前や俺ごときが、あっさり解決できてるなら、とっくの昔に解決されてるに決まってる。
 何にでも正しい答えがあると考えるのは中学生ぐらいで終りにしていただきたい。

お前、絶対ふざけてんだろwww こんなことで「相互理解」なんか図れるのかよwww 女性は「嫌がってる女性の姿じゃないと性的興奮を覚えない」ような男に「不快感」を抱いているんじゃないのかw

 「不快感を減らせる」かっていうと、正直難しいかもしれないが、そのような心情を知って理解できればまた変わってくるかもしれない。
 たとえば、電車で隣に座ってる奴が激しく貧乏ゆすりをしたり、悪臭を撒き散らすような奴であれば、不快感を抱くかもしれないが、そいつが何らかの病気で、本人が望まなくとも、そのようになってしまうとなれば、何らかの我慢はできるわけで。そこで、「病気か何か知らないけど、うざいし、臭いから出て行けよ」と電車から蹴り飛ばすのは、人道的にはよろしくない。
 俺が上に挙げた「僕の性的欲求を〜」という人間は、あくまで俺が考えた例にすぎないが、実際世の中にはこのような人もいるわけで。
 http://psychodoc.eek.jp/abare/diary9907b.html#15*1

 さて、次に俺が最初に説いてみた有用性についての批判である。

要するに、エロゲ・ユーザーは潜在的犯罪者であるというのがid:Lobotomyの論拠となっていることは疑いようもないのだが、流石にこれには規制反対派からも異論が提出されるのではないだろうかw その点、こやつはちゃっかり「全ての凌辱ゲームをプレイする人間が強姦魔であると見なすのは、偏見」なんて言って予防線を張っているのだが、だとすれば今度は「凌辱ゲーム」の抑止力という「正当性」が失われてしまうwwwwww

 そりゃ、失われるだろう。

こやつは主張の前提となる部分で既に矛盾を来たしている事に全く気付いていないw 「凌辱ゲームが広まれば広まるほど、性犯罪の件数が減るということが明らかになった」という「仮の話」であるとして、これを免れたつもりなのだが、では「性犯罪の件数が減るということが明らかに」ならなかった場合(=つまり今)にどうするのかについては華麗にthroughしているので、こんなものに「正当性」などないwww

 そっちも言っているし。

今、この場で土俵に上がる、即ち凌辱ゲームの有用性を説くという事は、「当事者個人の性を開示する」ことに他ならない。

なーんて鼻高々に断言しては得意げに振舞っているのだが、「今、この場で」(酷い代物だがw)「凌辱ゲームの有用性を説」いている自分が「個人の性を開示」していないことにはぜーんぜん気づいていないのであるwwww

 俺があの主張を振りかざして、何が言いたかったのかを全然理解していなかったらしい。
 あの主張は結局、土俵に立たないければ、まともに有用性を説く事がほぼ不可能であるという主張の為の叩き台である。
 もっとも、これに関してはは俺の書き方が悪い部分はあった。そこは謝り訂正すると、
 

 「今、凌辱ゲームの有用性を説く為には、土俵に上がる、即ち「当事者個人の性を開示」することが必要不可欠なのだ。」

 という具合になる。おかしな表現を使ってごめんね。 
 しかし、わざわざそちらで否定するまでもなく、俺は自身で挙げた有用性のある主張は、男にとって都合の良いものでしかないし、これでは説得もできない役立たずなものであると書いてある。あの理屈は、そちらの

確かにエロゲを擁護するにあたっては必ずしも「当事者個人の性を開示する」必要はない。更には、レイプにコーフンしたりしない奴やエロゲを嫌いな奴がエロゲを擁護することがあっても良い。性的嗜好から離れたところで論陣を張ることも可能であるからだ。

という主張に対して、「土俵に立たずに擁護しても、こんなもんが精々だろ」と主張する為に書いたのだ。無論、俺の発想が貧困だっただけで、他にはもっと良い手法があるのかもしれない。だからこそ、前のエントリの最後でわざわざ「「当事者個人の性を開示する」ことなくエロゲーを効果的に擁護する方法を教えていただけると助かる」と書いたのである。
 だって、「確かにエロゲを擁護するにあたっては必ずしも「当事者個人の性を開示する」必要はない。更には、レイプにコーフンしたりしない奴やエロゲを嫌いな奴がエロゲを擁護することがあっても良い。性的嗜好から離れたところで論陣を張ることも可能であるからだ。」と上から目線で言っているのだから。それで、さぞかし有益なアドバイスをくださるのだろうと思ったが、結局そんなことはなかった。期待して損した。


 さて、しかし、いざ有用性を説く為に土俵に上がったところで「キメえから規制しろ!!」となるのは想像に難くない。
 病気の人間を電車から蹴り落とすことは非難されても、性的に欠陥を抱えてる人間は非難されるのが現実である。
 正直な話、俺は土俵に上がろうとも思わないし、エロゲーの有用性を説いても多分ほとんどの人は聞いてくれないだろうなぁと思っている。
 じゃあ、どうすればいいか。
 前回は、そっちのリクエストに合わせて、土俵に立たずに「反社会的と目されている表現の正当性を主張」してみる為に、あのようなことを言ったが、自分の意見としては、有用性を説くよりも、女性への不快感を減らす方が効果的で、12日の日記に書いたように、ゾーニングを徹底するべきだと考えている。そっちも

そんな不埒な性欲を肯定するゲームに勤しんでおきながら恬として恥じる様子も無いように見えることを嫌悪し、そのような商品が娯楽として大っぴらに出回っていることが非難されているんじゃないのかw

 って書いてることだし、「それならば、ゾーニングで解決できるのでは?」ってのが、規制反対派の多くの意見である。それで何か問題があるのか?

 もちろん、例え視界に入らなくても、そういうゲームが存在するだけで不快だという意見もある。
 それに対しては、誰かが土俵に上がって、そのゲームが自身にとってどれだけ必要かを主張するべきだってのが、id:mojimojiid:hokusyuの主張であり、それを踏まえてid:lisagasuはあのように反論したのである。
 それぐらいのことは理解して、非難していたと思ったのだが、

土俵に上がる上がらないという話と、エロゲを擁護するにあたって当事者個人の性を開示する必要があるか否かは別個の話であり、「矛盾」しているとかしていないとかといった問題ではない。何をどう読むとこのような解釈が出来るようになるのか知らない

 という風に全然理解していなかったみたいである。
 「何をどう読むとこのような解釈が出来るようになるのか」教えてあげますと
 モジモジ君のブログ。みたいな。のコメント欄での発言でこのように書かれている。

だから、少なくとも土俵に乗って自分たちの表現の意義を問う姿勢があるならば、その中で、自分たちの欲望と、脅迫から自由でありたいという欲望の折り合いをつけるための努力がなされているなら、僕は規制に賛成しません。

 また、過ぎ去ろうとしない過去で書かれている内容

まずmojimojiさん風にいうならば「土俵に乗」らなければ話にならない※6。
※6:ひとつ問題があるのは、陵辱ゲーム愛好者の側がその反対者と向き合うときに、その「変態」的な性のありようを開示させられるということです。ただ、これはある意味では性的マイノリティや女性の多くが日常的に迫られていることと同じであるともいえる。まあだからといってそれをガマンしろというのもしんどいことであるので、ここは議論が必要かもしれません。

 読みましたか? 理解できましたか?
 id:lisagasuはこのような文脈で土俵にあがるという言葉を使ったのだ。それらも知らず、勝手に俺定義の土俵を持ち出されても困るだけである。
 もちろん、上の説明だけでは、「土俵にあがる」と「個人の性を開示する」がイコールで結ばれただけで、「エロゲを擁護するにあたって当事者個人の性を開示する必要があるか否かは別個の話であ」る。
 しかし、最初に「陵辱エロゲを守りたいのなら「土俵にあがらない」限りどうしようもないし、上がる気がないのなら黙って規制を受け入れりゃいいだけのことじゃん。」と言ったのは、そちらである。
 その上で、「エロゲを擁護するにあたっては必ずしも「当事者個人の性を開示する」必要はない。」言っているのだ。
 結局エロゲーを擁護する為に、土俵に上がる必要があるのか、ないのか、これでは全然わからない。
 これじゃ、矛盾してるとしか言いようがないだろう。
 


 そっちが、まともな理屈で話を進める限り、煽り口調なのはかまわないし、俺の日本語の間違ったところを訂正してくれるのはありがたい。が、このレベルでわかっていないのであれば、正直相手にするのが不毛な気がしてきた。
 まぁ、それでも一応、俺の手落ちを色々書いてくれたので、それにも答えておこう。

「自らの性的嗜好をカミングアウトする」と何故「女性の不快感を減らせる」のかという点が全く説明されていないことも手落ちである

 確かに前のエントリで触れていなかったので、手落ちといえば手落ちかもしれない。
 これに関しては、最初に電車の例を交えて書いた通りである。
 また、改めて紹介するが、こちらも見て欲しい。
 http://psychodoc.eek.jp/abare/diary9907b.html#15
 上のリンク先にあるように、反社会的な性的嗜好を病気の一種のようなものと考え、実際に理解を示した女性もいる。
 ただ、俺は正直な話、このやり方は無理だよなぁと思っているし、大多数の女性からはチンコ切り落とせって言われるだけだと思うけど。

更に更に手落ちであるのは、こやつが持てる幼児的自己中心性を最大限に発揮することによって、男が女に対して「自らの性的嗜好をカミングアウトする」ケースしか想定していないことである。ご大層にも「相互理解」と言うからにはこれでは全く不十分であるので、試しに男女逆にしてみようw すなわち、「性描写の多い漫画」のうち「女性向け」のもの、「『強姦されているのに最後には許してしまう』といったパターン」が三度の飯より好きな女が、最近槍玉にあげられることの多い体育会系男子の前で「自らの性的嗜好をカミングアウトする」のであるwww さあ、どうなるであろうかwww いったい、どのような「相互理解」が得られるであろうかwww いやあー楽しいな、この議論www

 馬鹿馬鹿しい。何を愉快にのたまっているのだ、こいつは。
 逆にする必要が一体どこにあるというのか?
 そもそも何故、現在こういう話になっているかというと、ゲームの中で被害にあっているのが、女性のキャラクターであり、不快に思ってるのがであるのが女性であるからだ。だったら、カミングアウトする対象は女性でなくては意味が無い。男性が女性に向けて説明する必要はあっても、女性が男性に向けて説明する必要なんてこれっぽっちもないのである。仮に女性に説明してもらう必要があったとしても、それは男性に向けたものではなく、同姓に向けたものでなくてはならないのだ。
 相手の揚げ足を取ることにこだわるあまり、自分が何を議論しているのかもわからなくなってしまったのか?
 大体、何が哀しくて、女性がわざわざ「体育会系男子の前で「自らの性的嗜好をカミングアウト」しなければならないのか理解に苦しむ。いつ誰がそのような話をしたのだろう。そのようなシチュエーションが好きなのだろうか。だから、そんなに楽しんでいるのか?
 さらに付け加えておくと、別に凌辱ゲームをプレイする女性の全てが、凌辱される女性キャラクターに感情移入してプレイするわけでもあるまい。女性を凌辱する男性に感情移入してゲームを楽しむ女性だっているはずである。というか、そっちの方が多い気もする。
 この程度の想像力もないのであれば、自分で考えることなく、イギリスの団体に解釈を丸投げしてしまうのも仕方がないだろう。


 正直、今回の件に関する、消毒の意見は全体的に酷すぎる。
 曲解や誤読や揚げ足取りばかりで、それはいつものことかもしれないが、今回はそれに増して
 こちらで書かれてるように、論理的におかしなところが多い上に、具体的なことについて問われれば、「だってオレ、エロゲなんてやったことねーもーん。」と頭の悪い事を言って逃れようとする。だったら最初から黙ってればいいのだ。
 さらに、当事者意識が無いと言われて、こんなことをのたまう。

ちょいとばかり当事者意識を喚起してみるとして、屈強なハードゲイに囲まれて「僕の性的欲求はどのように処理すれば良いでしょうか」なんて迫られた時には、「はい、これをどおぞ」とゲイのゲームを差し出せば取り敢えずお尻の貞操は守られるというワケかよwww 本当なのかよそれwww もう既に尻の穴が痛くなってきたような気がするんだがwww そんでもそいつらに対する「不快感」は全然消えねえし、本当にゲームだけで済むのかという疑問も全く解消されないねw

 いつ誰がそのような話をしたのだろう。そのようなシチュエーションが好きなのだろうか。だから、そんなに楽しんでいるのか? 
 しかし、それは置いといて、ゲイが「だからといって実際の男性に乱暴を振るって傷つけてやろうとも思えません」と言っており、ゲイがゲームで満足すると言ってるなら、そうすべきでは?
 ハードゲイがそういうゲームをすることに対して、お前さんが、「そのゲームは現実の」男「に対する欲望をキャラクターに仮託しているだけであるのは自明であり」、ゲームのキャラがレイプされるのと自分がレイプされるのと、「エロゲなんかやってる奴はどーせバカだろうと思っていたら、本当にそうだったわwww - 消毒しましょ!気持ちの上では同じこと」で不快だからやめてほしいってなら、仕方ないが。
 あるいは、せっかくハードゲイが複数いるという状況を作ったのだから、ハードゲイ同士に仲良く解消してもらうのも一つの手じゃないの。いや、ゲイに対する己のセックスアピールによっぽど自信があるのなら話は別だが。
 ってか、「そんでもそいつらに対する「不快感」は全然消えねえ」って、差別発言以外の何物でもないだろ、それ。
 「「人権を傷つける」「差別的な言説」こそ「明白かつ現在の危険」」じゃなかったのかよ?

 何にせよ、罵倒芸なるものはまともな論理があるから成り立つのであって、それが無ければ、ただ下衆がはしゃいでるだけでしかない。正直今回のこいつは相手にするだけ時間の無駄だった。
 いや、ひょっとすると、馬鹿の相手がどれだけ疲れるかということを、他の人間にも身を持って知らせたかったのかも知れないが。

*1:コメント欄にて教えていただきました