虚構と悪意と常識と

 studygiftの話も皆ボチボチ飽き始めてるし、今流行の話題はなんだろうね、先日やってたドキュメンタリーの話に合わせて、地下鉄サリン事件当時の思い出あたりでも語ってみるのが王道かね。まあ当時はねぇ…………あっ、私女子中学生だからその頃まだ生まれてないんだった、てへぺろ(ゝω・)みたいなことを書こうとしてたら、虚構新聞の中の人がこのようなことを書いているのを発見する。

僕がここで書いた文章をちゃんと読まず、最大限の悪意を持って歪曲したツイートが拡散しているのをみて辟易。拡散元の人も外野からぶつぶつ言ってないで、直接メール送ってくれればちゃんと対応するのだけど(何なら実際に会ってもいいですよ。間違ったことは言ってない自信があるので)、ネット上とは言え、会ったこともない相手をいきなり「お前」呼ばわりするような人だから、「常識」を説いても仕方ないですかね。

 へぇ、世の中には胸糞悪くなるような野郎がいたもんですなあ。
 で、肝心のtweetは拡散のタイミングから言っておそらくこれのことであろう。
はてなブックマーク - 犬紳士 on Twitter: "虚構新聞の中の人、「海外経験のある人に肯定される俺。日本暮らしにはジョークが通じなくて困る」「俺のやってるのはモンティ・パイソン」「筒井康隆の気持ちがわかる」「そこら辺の雛壇タレントよりは遥かに面白いものを提供している」と自意識の暴走っぷりがかなりきているので読み応えある。"

虚構新聞の中の人、「海外経験のある人に肯定される俺。日本暮らしにはジョークが通じなくて困る」「俺のやってるのはモンティ・パイソン」「筒井康隆の気持ちがわかる」「そこら辺の雛壇タレントよりは遥かに面白いものを提供している」と自意識の暴走っぷりがかなりきているので読み応えある。

 なるほど。虚構新聞の中の人が5/23に書いた内容を、面白半分で性格の悪い形に捻じ曲げており、やはりネットウォッチャーなんてのはろくな奴がいないと実感させられる。ちなみにこれが中の人の目に留まったのと、某村の村長がRTしたタイミングが奇妙に一致しており、やはりネットウォッチャーなんてのはろくな(ry
 とまれ、あの呟きの主が人品骨柄の卑しい犬野郎であることに異論は無い。そして、その犬野郎がRT拡散元の人間が虚構新聞社主を「お前」呼ばわりしたというのは、こんなtweetである。

「世間の常識感覚に任せる」とドヤ顔で主張するなら、けつカラにネタにされて*1再炎上したことを愚痴るべきではないだろう。あんなネタで簡単に炎上するのが、お前が信頼する世間のコモンセンスだよ。

 彼の言い分を丁寧に要約すれば、「自分がネタを発信する時には、「世間の常識」を信頼するという形で責任を回避しているのだから、自分が他人からネタにされてしまい、さらにそれが原因で炎上したとしても文句や愚痴を言ったりするのはおかしくないでしょうか?」ということになる。
 果たしてこの意見に対し、どのように対応しようというのかは気になるところである。
 俺個人の虚構新聞に対する意見としては、別に橋下をネタにしようが生活保護をネタにしようが自由だし、それどころかさらに切り込んで部落差別や天皇制なんぞをネタにしてくれたってかまわない。それが面白いと思うのならばどんどんすればいい。どんな馬鹿げた意見や危ない発言でも、他者の検閲が入らず、自由に発信できるのがインターネットの素晴らしいところだ。そしてそうした発言に対し、数多くの批判がダイレクトに射出できるのもインターネットの素晴らしいところである。
 だからこそ、多数の批判を受けたり炎上した際に、一々愚痴るというのは非情にみっともない。
 具体的な法的手段や暴力的手段によって言論を封鎖させられた。というなら、ともかく、いくらかネット上の批判を受けたぐらいで、「「至って真面目な人たち」によって己の表現を否定されたときの気持ちが少し分かったような気がします。」と言われたら片腹大激痛である。
 そりゃまあblogのコメント欄やtwitterのリプライ欄がボーボー炎上したら索漠とした気持ちになるし、寝逃げだってしたくなるだろう。今回こんなこと言ってる俺が半年後に火達磨になっている可能性だって充分にある。他人事ではない。
 だが、「毒」を含むコンテンツというのは常にその手のリスクを孕むものである。これまでそのようなことが無かったのはよっぽど運が良かったのか、それともこれまではそこまで大して過激な意見がなかったのか、あるいはtwitterが全て悪いのか、まあ色々あるでしょうが、そこは識者の判断に委ねよう。
 ともかく、社主が「当の僕自身が「いや、作って8年目の今更そんな議論になっても・・・」と困惑している次第です。」と述べているが、こちらから言わせてもらえば、「いや、作って8年目の今更そんな困惑されても・・・」と言うしかない。
 それとまた「常識」ということに関しても、一言言わせて貰えば、俺も「世間の人々が持つ常識人としてのコモンセンスを」信頼していますが、全てを把握していながら、虚構新聞大阪市役所に迷惑をかけるためだけに、わざと苦情の電話を流すという悪意の存在も信頼しています。
 まあ、何が言いたいかっつーと、「世間の常識感覚に任せる」というのは立派な考えですが、何か面倒なことになっても、世間という輩は何の責任も取っちゃくれやしないので、世間を盾に何か発言するのは、いささか不味いんじゃねえのってことです。おしまい。

*1:けつのあなカラーボーイのメンバーの一人がこんな風に中の人に成りすまして虚構新聞閉鎖というデマを流した件を示す。