はてなは昔ほど面白くない。
友人にはてなを薦めたい
このエントリを読んだ後、自分がはてなを始めた時期を確認したら2007年だった。
このblogを開始してからもう7年も経とうとしているのだ。
こんなもん書くぐらいだったらTOEICの勉強でも真面目にやっときゃよかった……。そうすれば「This Video Has Been Deleted」以外の英語だってスラスラ読めただろうに……。
いや僕の話はいいじゃないですか。それよりはてなの話をしましょう。
こういうことを言うと「懐古主義者かよ」「ジジイは失せろ」「三丁目の夕日シンドロームかよ」などと言われるかもしられないが、あえて言おう。
はてなは明らかにつまらなくなっている。
その理由は至ってシンプルだ。
みんなblogを書かなくなった。
かくいう自分も昔はあんなに更新していたのに、今では『HUNTER×HUNTER』もかくやと思えるほどの更新ペースである。
昔のはてなは何かホットトピックスが起こるたびに多くの人々がこぞって更新していた。
何か話題が起きる→それにみんながブクマでコメントをつける→盛り上がりを目にした人々がそれをお題にblogを書く→それにみんながブクマでコメントをつける…………といった具合に話題の拡大再生産がおこなわれ、日々いろんな人々が喧喧囂囂と喧しい議論を繰り広げていた。火事(炎上)と喧嘩(ネットバトル)は村の華。
馬鹿や他人の失言やどうでもよさげな言い争いを見つけては、よってたかって指さして嘲笑いに行き、それに飽きたらまた次の獲物を探して目を輝かせ舌なめずりを開始。嗚呼……懐かしいはてなの黄金時代。
そしてそんなもんを黄金時代にしてたから当然滅びた。そりゃ滅びるよ。新規で入ってこようなんて人はいないもん。いや、まだ滅びてないけど。
実際ははてな村の気風だけが原因じゃなくてtwitterの登場も大きいだろう。
みんな何かを見て一時的に感情が昂っても、その捌け口は瞬間的に感情を発散できるtwitterに取って代わられた。
また新規参入者が減った理由としては、PCのスペックが上昇しWEB上で文章を書く以外の表現手段が増えたというのも大きいだろう。
こんな場末でこんな文章をシコシコ書いてるぐらいだったら、ニコニコにゲーム実況を上げて超会議に行く方が遥かにマシであろう。少なくとも得られる承認欲求はそっちの方が大きそうだ。
時代が変わったのだ。
はてなブログの登場で多少は持ち直すかにも見えたが、その結果がサードブロガーの台頭である。
これはもうあかん。
ネット上のコミュニティの価値なんて結局は、「何をやっているか」よりも「誰がいるか」の方が重要なのだが、上のエントリでは
はてな界隈の有名人
ちきりん、やまもといちろう、イケハヤ、トピシュ…(補足募集)
等の人達を個別認識できると更に面白くなってきます。
なんて書いてある。
けどさー、こいつらみんなつまんねえじゃん! いやトピシュの人は好きだけど。
ちきりんやイケハヤのカスみたいな話なんて読んでるぐらいだったら、先日完結を迎えたばかりの『なんと孫六』でも読みなおした方が遥かに充実した時間を過ごせる。
少なくともこいつらがいるからはてなでblogを始めようなんていう狂人はそう多くないし、冷静に考えたらやまもといちろうとイケハヤは別にはてなの人間じゃないし!
かつて頻繁に更新していた人物たちもあまり精力的には活動しなくなった。みんな人並みに忙しくなったり、野たれ死んだりしたのだろう。
そして若者はこんなところに寄り付こうとしない。衰退する一方である。
衰退しているのは何もはてなばかりじゃない。国内のネットで最大の影響力を持っていた2chですら現状はあの様だ。
なにもかも変わらずにはいられないのだ。
とはいえ、最近じゃPresso?とかいうアプリも配信したみたいだし、はてブ自体のサービスとしての価値はそれほど目減りしているようには思えない。
しかし、それでも大山鳴動して鼠一匹が日常茶飯事という、はてなのあの独特の雰囲気は戻ってこないだろう。
それが良いか悪いかは一概には言えないのだが、しかし、それでも「はてなはつまんなくなったなあ」と思わずにはいられないのである。