北方水滸伝を読んだという話

 範馬刃牙で主人公の範馬刃牙が「素手の時代だ……」と言ったことは有名ですが、僕も「blogの時代だ……」と急に思ったのでblogを書きます。
 ここしばらくはずっと全てのアウトプット能力をtwitterに注ぎ込んでいるのですが、まあtwitterというものは思ったことを気軽に呟いてボーボー炎上することには向いていも、ログを掘り返すのが面倒なため備忘録にはあまり向いておらず「あの時期俺何してたっけ?」ということを参照しづらいわけです。
 そこでblogの時代であるわけです。
 twitter以後、このぐらいの内容だったらわざわざblogに書かんでもtwitterで呟けばええやろと皆が思い始めたせいでblogがどんどん衰退していき、俺史観では21世紀、人々は安寧を求め、テキストサイト→blog→twitterという流れに呑み込まれていったということになっているのですが、昔の偉い人が「ブタはゴロゴロした生活だが、シャケは流れに逆らって川をのぼるッ!」と言っていたので、とりあえずblogを更新することになりました。
 で、北方水滸伝を読んだわけです。
 水滸伝を知らない人にざっとあらすじを説明すると、中国の昔、役人の腐敗が進み民人が困窮した宋の時代に、一部の荒くれ者や道士や盗賊が湖の中の小島に集まって、梁山泊を名乗り、「俺らでちょっくらレボしようぜ」という流れでレジスタンス活動を開始したはいいものの、政府に談合を持ちかけられて、あっさり政府側についてその後外敵と戦ったり、やっぱりまた政府と戦ったりする話で、アニメ版ジャイアントロボにも登場した、戴宗や楊志呉用や不死身の村雨健二といったキャラクターも大活躍します。
 もうここまで書いて色々面倒くさくなったので、感想とかは省略しますが、読み終えて、男としてのレベルが上がったな。という達成感があります。だって、作中である人物がある若者に向かって、「お前は山の中で修行して何もかもをわかったようになっているがそれではダメだ、街に下りて女を買ってこい」というシーンがあるんですよ。凄いや、北方先生、これが北方イズムだ、男の世界だ! 恋ダンスの練習なんかしてる場合じゃなかった!
 で、まあ『水滸伝』を読んでいる間は、俺は水滸伝を読み切らなければならないという強迫観念に取りつかれた結果、水滸伝を読み、その合間合間にソシャゲのスタミナが溢れないように消費して、また水滸伝を読む以外の行動が取れず、そんなことをしている間に今年ももう1月が終わりましたが、とりあえず俺は水滸伝を呼んだ。そして続編に『楊令伝』全15巻と、『岳飛伝』全19巻が控えてるわけですが、多分この34冊を読むと今年何もできなくなるので、北方水滸伝は最高に面白かった。だが、秋が来るまでこのシリーズの続きを読むことはない。と思いました。おわり。