問題はエロゲーじゃなくてネットの方にあるんじゃないの?

 エゲレスのエロゲ駄目ゼッタイ運動に関しては、似たような件でろくでもない文章を書いた覚えがあるので、今回はスルーしましょうかしら、オホホと思ったが、その後のアングラに篭ってろ云々について思ったことがあるので書く。もっとも佐藤亜紀に関してはエロを権力との対立構造でしか語ろうとしてないのでスルーするけど。


某エロゲ問題へのブクマコメントが怖い
 実際問題、エロゲーやってる男ってのはキモいし、彼女いない暦と年齢が等しくて部屋に美少女フィギュアとかガンタンクのプラモを飾っていて、湯気で曇った眼鏡をかけていてキモくて、全体的にもっさりして油染みてるし、下半身から腐った魚介類みたいな臭いをさせてくさいしキモいので死ねば良いですよね! ちなみにあたしは男じゃなくて美少女中学生(もちろん処女! お小遣いくれる年上の男性募集中でーす☆ミ)なのでキモくないですよ!! むしろチョーカワイイ☆^∇゜) ニパッ!!






 みたいな脳みそ腐らせた戯けた文章が平気で垂れ流されるのがネットの恐ろしさでありんすが、こうした文章も真剣に政治について語っている文章もはてなのサービスでは同等に扱われるわけだし、さらに言うならばブクマの注目エントリーでは真っ当な女性が真剣に書いた「痴漢に対する男性の大きすぎる無知」なんて記事のすぐ下に、「嫌がってる女の子がレイプされている二次画像ください><」といった2chのコピペブログが上がっていることもしばしばあるわけで、倫理派の僕としては思わず親指と人差し指をアゴに当てて「う〜ん、マンダム」とか呟くわけですよ。狂ってますよ、インターネットは。
 ネットのこういう無分別な点が今回の本当の問題というか、ネット上最大の通販サービスamazonなんかでは、家事や貯蓄に関する有意義な情報が満載の「素敵な奥さん」とエロゲーとかエネマグラとかオナニーホールとかが同列に扱われてますからね。狂ってますよ、インターネットは。
 こうした、簡単にアクセスできることの弊害はエロゲーの販売だけではなく、エロゲーの感想にしても同様で、学校や職場でエロゲーについて軽々しく語ろうものなら、「環境型セクハラです! 処刑します!」と、昼はOL、夜は女囚アマゾネス軍団の同僚に捕まり、監禁されてチンコを万力でガッチリしめつけられた後周りに火をつけられて、「これは絶体絶命! このままでは焼け死んでしまう! しかし、チンコが万力に挟まれて逃げられない!」と焦ってる最中に、錆びたナイフを一本渡されて、「命とペニス、どっちを選ぶ?」っていう話ですよ。アマゾネスこええ、マジパネエ。ってか、それはどんな話だよ、全然わかんねえよ。だから世間じゃエロゲーとか児童ポルノとかスナッフビデオとかの話は出来ないから辛いよね。しょうがないからネット上でやろうね。ダウト! エロゲー以外の二つはネット上でもあまりできない!

 閑話休題
 つまりはエロゲーとかの卑猥な話をする場所は男子校かネット上じゃなきゃなかなか難しいよね。という話ですが、ネットの個人のホームページというものは個人的な場であると同時に、社会的な場でもあるので、俺が半径ワンクリックの人に向けて、調教ゲーの歴史について熱く語ったとしても、それを全くその手のゲームに興味ない人が目にして不快感を覚える可能性があるわけじゃないですか。そうした場合の問題はどっちにあるのかって話ですよね。
 仮に書いた側に問題があるとすれば、お前らキモオタどもの発言、文章は見る側に不快感を与えるから、腐臭がする連中用に作られたオタク向けSNSに篭って世間から隔離されて生きろよって話になるのですが、こういう不快感至上主義を認めてしまうと、最終的には「私より幸せそうな奴はムカつくからネットで文章書くな」っていう意見に行き着くので、人様に迷惑が掛からない、法律には触れない程度の表現はなるべく許容していかざるを得ない。
 そういう極論はおいといて、とりあえずエロは隔離して一目につかないところでやれっていうのが、最初に紹介したエントリの主張だと思うんですが、現在でそれをやるのって不可能なんですよね。
 仮にどこかに隔離したところで、そうした連中の発言をコピペして、そこらの掲示板に貼り付ける愉快犯が現われたりするだろうし、偏った性癖の人の為にアングラ化して、こっそりエロゲーを作ったところで、そうしたエロゲーの情報が一度ネットに流れるや否や、衆目に晒されたりするのは想像に難くない。
 ネット人口が少なくて日本海溝が何万アクセスも稼いでいた昔ならいざ知らず、今では誰でもネットをやっていて、最低限の知識を持ち合わせているこのご時世にアングラには潜り込めないのではないだろうか。
 どんなにバレないようにやっても、情報がネットに流れれば、2chに晒されて、それがblogにコピペされるっていう状況で、法に触れないものをアングラに追い込むのは到底不可能だろう。
 だから、今回の問題で考えるべきは「清濁併せ呑むインターネットとどうつきあっていくのか?」って話なんじゃないかなぁ。ネット上には有意義な情報も大量にあるけど、匿名による純粋な悪意、先鋭化された性癖の発露、安全地帯から放たれる強烈な罵倒なんてものがいくらでも溢れてるわけで、自分の見たいものや必要とするものだけを見られると思っていると大怪我するっていう話ですよ。そこら辺を個々人で学んでいく必要は絶対にあると思う。
 まぁ、個人的にゃあ、ネットよりも駅のキオスクに堂々とおいてあるフランス書院のエロ小説の方が問題だと思うんですけどね。あれをキオスクに置く意味がいまだによくわからない。ああいうのこそamazonでこっそり買うべきだと思うんだけどにゃー。