筒井先生のラノベが読めるのはファウストだけ!

http://sankei.jp.msn.com/culture/books/071109/bks0711090807000-n1.htm
 そんなわけで、幼き頃からろくに小説など読まず、国語の時間は携帯ゲームやったり、ウォークマンでパンクロックを聞いたり、校庭で足をロープで括ってバイクで引きずり回す遊戯に夢中だった僕らに、小説ってのはこんなのもあるんだよと、ウンコを喰う描写を懇切丁寧に書いて真っ当な青少年をスカトロジーの世界に追い込んだり、創価学会が支配したディストピアを描いて、真っ当な青少年に選挙の公明党のポスターを燃やして回らせた、ぼくらの筒井センセがライトノベルを書くそうですが、個人的には小説の内容よりも挿絵を誰が描くのかが気になります。
 だって、ラノベでしょ、ラノベったら、表紙のイラストが、指の爪剥がされて更には6本ぐらい切断されて、マンコにバイブを三本ぐらい突っ込まれてても気づかずにエヘヘって笑ってそうな頭の足りない、眼球が昆虫ぐらいでかい女のアレでしょ。73歳の爺さんが書くツンデレに、そんなイラストつけるんでしょ。すげーや、ファウスト
 さらに、今回は連載らしいので、第一話は物凄く真っ当なボーイ・ミーツ・ガールにして、如何にもな萌えって感じにして、如何にも萌えって感じのイラストがついたら、二話目でそのヒロインを凄い勢いでレイプとかするんでしょ。やるよ、あの爺は。これまでもそうやってきたのだもの。俺はあの爺が七瀬にやったことを忘れないよ。
 あるいはイラストに、あえて山藤章二。73歳の爺さんが書くツンデレを70の爺さんがイラストにするというシチュエーションを想像するだけで、グッとこみ上げてくるものがあります。いや、別にツンデレを書くって決まってるわけじゃないけど。あれでしょ、どうせライトノベルのヒロインなんて、百人中二兆人ぐらいツンデレで「あ、あんたのためにやってるんじゃないからねっ」とか言いつつ、ヒロインが男のチンポをべろんべろん舐めたり、売春したり腎臓を売って、お金に換えて主人公に貢いだりするんでしょ、知ってる。知ってるー。読んだ事無いけどー。若者が考えなしに、中出しして、妊娠して、エイズになって、恋人が死んで、最後に「だんご大家族(笑)」とか言って終わるんでしょー。知ってる、知ってるー。

 まあ、この結果、流石筒井、老いてなお盛んと讃えられるのか、年寄りの冷や水と嘲られるのかわかりませんが、どんなリアクションが起こりうるかを私なりに予想してみました。

パターンA:面白かった場合

ゆとり
「この爺さんの小説結構面白いじゃん。他に何か書いてるの? へー、時かけの原作者なんだこの人、やるじゃん!」


古くからの筒井ファン
「これぞ筒井康隆。昔から、「時をかける少女」に『イリヤ・ムウロメツ』を書いてきただけあって、御歳七十を超えても現役の作家に見劣りしないどころか、むしろ勝っている」


昔は好きだったけど、断筆後はどうも……って人:面白かった場合
「あー、意外とまだ読めるっていうか、こっちの方が向いてるかもしれないなこの人」

信者
「流石筒井先生。何を書いても面白い。小説というものを隅々までわかってらっしゃる。それに較べて、この舞城や西尾とかいうものは小説というものを何一つ理解していない。やはりライトノベルというのは子供の読み物だな」


パターンB:つまらんかった場合

ゆとり
「ファック、何だこのジジイ、こんな勘違いした萌えキャラとか書いて恥ずかしくないのかよwwww。○○(イラストレーター)がもったいないんですけどwww。つーか直木賞芥川賞も取ってないのに、大家扱いとかってwwwww、マジ笑えるわwwwwww西尾維新テラオモシロスwwwwwwwwwwww」

古くからの筒井ファン
ライトノベルってのが不味かったよなあ。流石に70超えた人間に書かせるもんじゃないわな」

昔は好きだったけど、断筆後はどうも……って人
「最近のは筆が滑ってるなあ……どうしたって無理してる感じはあるよなあ」

信者
「なんじょれ熊の木
かんじょれ猪の木
ブッケ ブッタラカ ヤッケ ヤッタラカ・・・・・・」

 まぁ、実際どうなるかはわかりませんが、話題作りにゃ充分成功したように見えます。